立直(リーチ)って何語?

麻雀

麻雀を始めて、まず戸惑ったのが用語だった、

ロン、ツモ、リーチ、ポン、チー、 なんとなく音は知ってたんだが、 どこから来た言葉なのか、全然わかってなかった、

調べてみたら、 これがなかなかカオスな言語体系だった

麻雀テーブル


まず、リーチから、

「立直(リーチ)」というのは、 日本で生まれた概念で、中国の本場麻雀にはもともと存在しない

1920〜30年代に日本で考案された独自ルールで、 漢字は中国語っぽいが、これは日本人が中国語っぽく当て字した「和製漢語」に近い、

「立(リー)+直(ヂー)」で 「すぐに上がる構えができた」みたいなニュアンスらしい、

英語の "Reach" と音が似てるせいで 「あと一歩で届く」感じとごっちゃになってるが、語源としては別物らしい、

日本人が「なんか中国っぽくしよう」と名付けたやつだ


じゃあ、ロンやツモは?というと、こっちは中国語由来、

ツモは「自摸(ズームー)」から来ていて、 「自分で手探りして取ってくる」という意味、 音がなまって「ツモ」になった、

ロンは「栄(ロン)」で、 「栄えた、見事だ」という称賛の意味、 上がった人を称える言葉がそのまま残った、

ポンは「碰(ポン)」で「ぶつかる」、 チーは「吃(チー)」で「食べる」、

相手の捨て牌にぶつかりに行く、食べにいく、 見たままの動詞が用語になってる、けっこうすき


この感覚、中国語話者には当たり前なんだが、 日本人には「シュンツ、コーツ、トイツ… 呪文か?」という印象になる、

**シュンツ(順子)**は「順番に並んだパーツ」、 **コーツ(刻子)**は「同じ牌を刻み込んだパーツ」、 **トイツ(対子)**は「ペアのパーツ」、

中国語話者にとってはただの状態説明で、 「ターツ(搭子)」も「組み合わせるためのつなぎ」という直感的な言葉らしい、

日本人には呪文だが、 漢字文化圏なので「東西南北白發中」は見ればわかる、 欧米の人は "East Dragon" みたいに全部英語に置き換えて覚えるらしいので、だいぶマシではある


そして唯一の英語由来、ドラ

ドラだけは英語の「Dragon」から来ている、 三元牌(白・發・中)が欧米でドラゴンカードと呼ばれていた名残らしい、

三元牌(白・發・中)

三元牌自体は中国の科挙(超難関官吏試験)にまつわる縁起物で、

中(チュン)

中(チュン) — 試験に合格する

發(ハツ)

發(ハツ) — 財を成す

白(ハク)

白(ハク) — 清廉潔白

白だけ「試験に落ちて白紙」という説もあるらしく、縁起物の中に落第牌が混じってる可能性がある


まとめると、麻雀用語の言語体系はこういう感じだ、

用語 由来
リーチ 日本製の和製漢語
ツモ・ロン・ポン・チー 中国語そのまま
シュンツ・コーツ・トイツ 中国語そのまま
ドラ 英語(Dragon)

「中国発のゲームに日本独自ルールが混入して、 用語の一部が欧米経由で逆輸入されている」という、

なかなかカオスな言語体系の上で、みんな打ってる

Photo credits: 1. Mliu92 / CC BY-SA 4.0 2. Dominique D'Issy / CC BY-SA 3.0 3. Cangjie6 / CC BY-SA 4.0 — via Wikimedia Commons

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