HHKBを有線に変えただけで、入力が"バチバチに"なった
症状:デジタルっぽくない挙動
自室のWindows PC用のHHKBの接続が、ここ最近よくなかった。
症状は「チャタリング」——同じキーが連続して入力される、あれだ。しかも波がある。出たり収まったり、を繰り返す。
デジタルっぽくない、と思った。デジタルの不調は大抵「動く」か「動かない」かどちらかだが、これはなんかアナログな挙動をしている。晴れたり曇ったりする天気みたいな、調子の波がある。
Bluetoothなのか、電池なのか、Windowsなのか。特定するのが難しい種類の不具合だった。
「一生モノ」の哲学と現実
自分にはキーボードに関して、一つのルールがある。
HHKBのType-S Bluetooth 1本で済ませる。キーボード沼にハマらない。買い足さない。
HHKBの静電容量無接点方式は、物理的な接点がないため「スイッチの寿命」という観点では文字通り一生モノに近い。メカニカルキーボードが数千万回でへたるのに対して、これは理論上ほぼ永遠に使える。
ただ——「通信」と「基板の制御」は、別の話だ。
BluetoothはOSのバージョンに左右されるし、電波環境にも影響される。「一生使えるか」問題の核心は、実は打鍵じゃなくてそっちにあった。
USB接続を試してみた
部屋を探したら、A↔CのUSBケーブルが一本あった。
つないでみた。
……めちゃくちゃよくなった。
「カチっとしてる」としか言いようがない。カーソル移動がバチバチに反映する。意思と入力がちゃんと追いついてくる。ミス入力がなくなった。
FPSの話に似てた
ゲームでフレームレートの話があるじゃないですか。30か60か120か。
おっさんの目には正直30でも120でも大差なく見える。むしろ「少ないほうがいいんじゃない?」と思ってさえいた。
キーボードの入力も同じだと思っていた。「Bluetooth vs 有線なんて体感でわからないだろう」と。
でも、違った。数ミリ秒の差かもしれないが、「安定している」ことと「微妙なゆらぎがある」ことは、体が覚えている。 ミス入力が減っただけで、こんなに気持ちよくなるのかという驚きがあった。
結論:Windowsでは有線一択かも
接続を有線に固定することで、
- 電池残量を気にしなくていい
- 接続トラブルを考えなくていい
- 起動した瞬間から100%で動く
「ミニマルにこだわるために無線にする」という本末転倒から解放された気がした。ミニマルの本質は、考えることを減らすことだ。「今日の接続の調子どうだろう」を考えなくて済む状態のほうが、よっぽどミニマルだった。
一本のケーブル、それだけで世界が変わった。
使用機材: HHKB Professional HYBRID Type-S