It Could Be Sweet

回顧楽曲記

好きな曲 Portishead "Dummy"

この企画で名曲を紹介していても つくづく思うのですが、自分が好きな曲 のはずなのに、ほぼ全くその楽曲やアーティスト 自体について知らなかったんだな... ということ。 特に、この曲についても他の人とその曲の良さを 共有したい、とか、知ってほしいとか 考えてなくて。 つまり、名曲でも、ここで書きたいのは 「知られざる名曲達」だから、その現象が おきやすい。 なので、王道の誰でも知ってる名曲 Beatlesの "Yesterday" です!と なりにくい。 もちろん Yesterday はまぎれもなく 名曲なのですが。

なので、今回は、とくにそういう性質が強めの むしろ誰にも紹介したくない名曲 みたいな曲の最たるものをあげてみようかなと

そして、結局私自身、 その曲を何度となく聴いてきたにもかかわらず、 アーティストについて、全く知らないまま、 効いてただ作品世界に浸っていただけなので 実は何も語ることができない

前回と同じように、 曲の素晴らしさを言語化することはできないので、 ”実際に聴いてください”で終了なことになる

それでもいいんだけど、せっかくなので、 なんか書いとくとするなら、 個人的な当時どういう状況で、心理的、 外的な要因あって聴いてたかを書いとくと、

個人的には23~4才のころかな、2010年くらい ワーキングホリデーのオーストラリアから帰ってきて 東京で、IT土方作業員をしていて、 日々、夢か現か、今自分はどこにいるんだろうか? と、ざっくりいえば、そんな心理状況だったように思う、

10代の最思春期は過ぎ、でもまだ、outroとしての20代は その余韻が残ったまま

ハードは、ipod nanoの2~3世代? 5cm四方の、真四角なガジェットだった、 前面がタッチディスプレイで、裏側は、クリップがついてた

カナル密閉型のイヤホンが流行りだしていたように思う。 オーディオテクニカの5,000Yenくらいのをつかってた、

mp3、ipod、sonyのwalkmanなどのデジタル音楽再生機器でも イヤホンも低音の表現重視したモデルが流行り初めてたように思う

基本、SEなので、PCの前で作業する、作業員として 労働していたが、

なんかのおりに、外出する案件があった、 現場が恵比寿だったと思う、 今もあるかわからんが、恵比寿の駅前、通り沿いに 喫茶店のルノワールがあった、 レトロな店内で、とくにカーペットがモコモコしてて、 チェアもベロア地がモフっとしてたような印象がある

当時、青年期の人間が陥る、体力がありつつ、趣味 や仕事を場当たりでこなし、心身ともに、消耗はたしかにしている 自分も多分にもれずそんな状態でいた

次の現場ビルに行く前に時間を潰すために、 そのルノワールに入って珈琲を飲んだ

恵比寿という街で、レトロな空間で、 2010年の東京にいることから、ふと切り離されたような瞬間が訪れて、 そういうときに、曲や小説に入りやすい状況ができたりする

ipodで流れたのは、portisheadのdummy、「it could be sweat」 大げさに低音重視にとくにオーテクのイヤホンはチューニングされてて、 特徴的なintroにつつまれて、世界の音が消えた ルノワールの店内に腰掛け、大きなウインドウの向こうは、恵比寿の街並みが見える が、外の世界と断絶された時間を過ごした

結局そのようにして、過ごした午後も 案の定、そこが、夢か現かぼんやりしながら時間が流れるし、 大げさにいえば、そんな週末、や月末を過ごしながら過ごしていた

当時聞いていた、10代後半〜20代前半の多感な青春期では そのようにして、古今東西、往々にして、サイケデリックな曲に傾倒するものだけど、 「Dummy」はまさにそうした作品の最たるものの一つであっただろう

2025年12月 郊外の高倉町珈琲にて

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